2020年 9月30日
久しぶりに本が読みたくなりました。
秋の夜長にはやっぱり読書。
ネットで購入しようかとも思ったのですが
やはり手に取って選びたかったので、近くの本屋さんへ。
最近は本屋さんへ行っても、Aちゃんの本を買うばかりでした。
自分の本を買うのは、なんだかウキウキします。
あれこれ迷ったけれど「2019年本屋大賞」を受賞した
瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』にしました。
「本屋大賞」は新刊書の書店で働く書店員が
過去1年の間、自分で読んで
「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」
と思った本を選び、投票で決定します。
主人公の優子は、3歳になる前に母親を交通事故で亡くし
小学3年生まで、父親と父方の祖父母に育てられます。
その後、父親が再婚して
様々な事情で血の繋がらない親の間をバトンタッチされていき
四回も名字が変わります。
こう聞くと、不幸な人生を送ってきたのだと思うでしょう?
ところが優子は、いつも親たちから愛情いっぱいに育てられ
優子も親たちを愛して育ちます。
名前の通り優しい女の子だったからでしょう。
学校の先生にも恵まれます。厳しくても芯の通った思いやりのある先生。
物語は優子が大好きな人と結婚して終わります。
作者は理想とする人物像を描きたかったのかもしれません。
祖父母、父親、母親、先生。
時には優しく、時には厳しく、
どんな時も優子を第一に考えてくれる大人たち。
現実離れしていますが、不思議と「ありえない!」とは感じさせません。
読後感は“ほんわり”といったところでしょうか。
秋もこれからが本番です。
面白い本をたくさん読んでみたいと思います。
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